仕事の効率を上げるために、最高のマウスを探している方へ。
洗練されたエルゴノミクスデザインと圧倒的な操作性で多くのユーザーを魅了してきた、Logicoolのワイヤレスマウス「MX Master」シリーズ。
その初代モデルは、同社のハイエンドモデルとして2015年に発売されました。
2017年の「MX Master 2S」、2019年の「MX Master 3」と進化を重ね、最新モデルとして2022年に発売されたのが、今回紹介する「MX Master 3S」です。
静音クリックや8,000DPIの高精度センサーなど、従来モデルからの進化点も感じられ、まさに最強のマウスと言える仕上がりになっています。
本記事では、実際に使用することで気づいたMX Master 3Sの魅力や使用感などを詳しくレビューしていきます。購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
Logicool MX Master 3Sの概要

MX
まずは、MX Master 3Sのスペックを紹介します。旧モデルであるMX Master 3をベースに、さらに進化したポイントもあるので、違いについても解説します。
| MX Master 3S | MX Master 3 | |
|---|---|---|
| サイズ | 高さ: 124.9mm 幅: 84.3mm 奥行き: 51mm | 高さ: 124.9mm 幅: 84.3mm 奥行き: 51mm |
| 重量 | 141g | 141g |
| ボタン数 | 7 | 7 |
| クリック | 静音クリック | 通常クリック |
| DPI | 200~8,000 | 200~4,000 |
| バッテリー | 500mAh | 500mAh |
| 接続方法 | Bluetooth Low Energy Logi Bolt | Bluetooth Low Energy Unifying |
| 充電方法 | USB-C | USB-C |
| カラー | グラファイト ペールグレー | グラファイト ミッドグレイ |
旧モデルと大きな違いはありませんが、以下の要素がアップデートされています。
- クリックが静音式に。
- センサーの精度が4,000DPI→8,000DPIに。
- 接続方法のUnifying→Logi Boltに。
- カラーバリエーションのミッドグレイ→ペールグレーに。
カラーバリエーションの変更は人によってはデメリットになるかもしれませんが、使い勝手の向上につながるアップデートが多く、特に静音クリックやセンサーの高精度化は、快適な操作性を求めるユーザーにとって大きなメリットと言えるでしょう。
また、接続方式がUnifyingからLogi Boltに変更されたことで、より安定したワイヤレス接続が可能になりました。ただし、Unifying対応デバイスを既に使用している場合は、Logi Boltとの互換性がないため注意が必要です。
全体として、MX Master 3Sは細かな改良を重ねたマイナーチェンジモデルと言えますが、旧モデルからでも十分にアップグレードする価値のあるモデルです。
後述しますが、静音クリックは単に静かになっただけでなく、使用感の向上にも大きく貢献しています。
では、実際の使用感はどうなのでしょうか?
ここからは、デザインや操作性など、MX Master 3Sの特徴を開封してレビューしていきます。
Logicool MX Master 3S レビュー
開封

パッケージは上の通りです。
今回購入したのはペールグレーのモデルです。パッケージ右下に記載の通り型番は「MX2300PG」となっています。

昨今話題のサステナビリティの流れを受け、梱包材にはプラスチックの使用が最小限に抑えられた環境に優しい素材が採用されています。
とはいえ、決してチープな印象はなく、ハイエンドモデルらしい高級感のある仕上がりとなっています。
ロジクールでは、パッケージでのプラスチック使用を減らし、FSC™認証済みの森林などの適切に管理された供給源の原材料を使用した紙製のパッケージを優先します。これは世界の森林の責任ある管理につながります。
MX Master 3S公式サイトより引用
また、梱包材だけでなく、MX Master 3S本体にもリサイクルプラスチックが使用されています。具体的には、
- グラファイトで27%
- ペールグレーで22%
の再生材料が含まれており、製品全体を通じて環境への配慮がしっかりと反映された設計になっています。

同梱物は以下の4点と、非常にシンプルな構成です。
- マウス本体
- USB-C to Aケーブル
- Logi Bolt USBレシーバー
- 取扱説明書、保証書
必要最低限のものだけが揃っており、余計な付属品がない点も好印象です。
外観・デザイン
それでは、MX Master 3Sの外観レビューに移りましょう。

こちらがマウス本体です。旧モデルのMX Master 3からデザインの変更はありません。
シリーズ特有のエルゴノミクスデザインが織りなす流れるような曲線美はしっかりと継承され、細部にわたって洗練された仕上がりとなっています。
上質なマット仕上げの質感は、まさにハイエンドモデルならでは。どんなデスクにも自然に溶け込み、馴染みそうです。
差し色として挿入されたシルバーカラーが、良いアクセントになっています。

デザインが派手すぎることはなく、表面の凹凸や素材の切り替え方を巧みに使うことで、高級感をしっかりと表現しています。
今回選択したカラーはペールグレーですが、実際にはグレーというより白に近い色合いです。
特に、私はキーボードに同じLogicoolの「G PRO X TKL ワイヤレスゲーミングキーボード」のホワイトモデルを使用しているのですが、本体色の白味や差し色のシルバーの質感がとても似ており、デスク周りの統一感が増して非常に満足しています。

マウス側面の写真です。MX Masterシリーズの象徴とも言えるサムホイールが目を引きます。
MX Master 3Sには以下の7つのボタンとスクロールホイール、サムホイールの2つのホイールが搭載されており、それぞれの機能をカスタマイズすることが可能です。
MX Master 3Sの7つのボタン
- 左/右クリック
- 戻る/進むボタン
- ミドルボタン
- Shiftホイールモード
- ジェスチャーボタン
カスタマイズ性に関する詳細については後述します。

実際に握ってみると、このような感じです。
エルゴノミクスデザインを謳うだけあり、握り心地は非常に良好で、まるで手に吸い付くようなフィット感があります。
特に親指の置き場がしっかりと確保されているため、長時間の使用でも手が疲れにくく、マウス全体の形状と相まって、手を自然な位置に固定することができます。まさにマウスとして理想的な形状だと感じました。
ただし、サイズは「高さ124.9mm × 幅84.3mm × 奥行き51mm」と、一般的なマウスと比べてやや大きめです。
男性の私にはちょうど良いサイズ感でしたが、手の小さい方や女性の方にとってはやや大きく感じる可能性もあります。そのため、購入前に可能であれば店頭で実際に握ってみるなど、サイズ感を確認してから購入されるのがおすすめです。

マウス前面下部にはUSB-Cの充電ポートが搭載されており、ここにケーブルを接続することで簡単に充電が可能です。
もし使用中にバッテリーが切れてしまっても、充電しながらそのまま使用できるのは大きな安心ポイント。さらに、有線マウスのようにケーブルが邪魔にならない位置に来るように設計されているのも嬉しい点です。

マウス背面には、電源ボタンとEasy-Switchボタンが搭載されています。
MX Master 3Sは、最大3台までのデバイスと同時にペアリングすることができ、Easy-Switchボタンを押すだけで接続先を瞬時に切り替えることが可能です。
この機能により、複数のPCやタブレットを使い分けている方でも、1台のマウスで快適に操作ができます。
マルチペアリング機能については、後ほど詳しく解説します。
実際に使ってみて感じたメリット
今回、最近あまりパソコンでゲームをしなくなったこともあり、思い切ってLogicoolのゲーミングマウス「G502 HERO」から本製品へと乗り換えました。
使用を開始してから約3か月ほど経ち、日常の作業を通じて実際の使用感や変化が徐々に見えてきたので、ここからはそのあたりについて詳しくお伝えしていきます。
静音クリックの採用による究極のクリック体験

MX Master 3Sに乗り換えて数か月が経った今、私が最も気に入ってるのは、唯一無二のクリック感です。
以前使っていたG502 HEROは「カチッ」とした、いかにも“ボタンを押している”感触のあるクリックでしたが、旧モデル比で90%の静音化が施されたMX Master 3Sでは、「コトッ」と小さく控えめな音で、とても静かでしっとりとした押し心地へと進化しています。
この静音性により、自宅はもちろん、オフィスやカフェといった静かな環境でも周囲に気を遣うことなく作業が可能になりました。さらに、クリック音がマイクに乗らないため、通話中やリモート会議中でも快適に使えます。
もちろん、クリック感には人それぞれ好みがありますが、私はこの静かで上質なクリック感に魅了され、すっかりMX Masterシリーズのファンになってしまいました。
パソコンを操作する上で「クリック」は毎日繰り返す基本動作のひとつ。だからこそ、手の負担軽減や作業の快適性に直結する静音クリックの恩恵は、長く使えば使うほど実感できるはずです。
他のマウスからの乗り換えはもちろん、旧モデルからのアップグレードであっても十分満足できるでしょう。
2つのホイールが、スクロールを新たな次元へ

MX Master 3Sには、一般的なマウスにも搭載されているスクロールホイールに加えて、横スクロール用の「サムホイール」が搭載されています。
このサムホイールには、デフォルトで「タブ間の移動」が割り当てられていますが、専用ソフトウェアの「Logi Options+」を使えば、アプリケーションごとに操作内容を自由にカスタマイズすることが可能です。

たとえば、
- Chromeでは横スクロールでタブ切り替え
- Excelでは表の横移動
- Zoomでは音量調整
といったように、用途に応じて直感的な操作ができるようになります。
サムホイール自体も親指で自然に操作しやすい位置に配置されており、頻繁にブラウザでタブを切り替える自分にとっては、もはや無くてはならない存在になっています。
一方で、メインのスクロールホイールには「MagSpeed電磁気スクロール」が搭載されており、こちらも一味違う使い心地になっています。
通常時は「ラチェットモード」により1行ずつの細かいスクロールが可能ですが、勢いよく回すと「フリースピンモード」に自動で切り替わり、最大で1秒間に1000行という高速スクロールが可能になります。しかも、スクロール中に指を軽く置くだけでピタッと止まるため、目的の位置で正確に止められるのも嬉しいポイント。
この2つのホイールが生み出す操作感は、まさにスクロール体験の次元を引き上げる存在。
一度この快適さを味わってしまうと、もう他のマウスには戻れません。
Logicool Flowが実現するシームレスなマルチデバイス操作

先ほど触れた通り、MX Master 3Sは最大3台までのデバイスと同時にペアリングすることができ、本体背面のEasy-Switchボタンを押すだけで接続先を瞬時に切り替えることが可能です。
このマルチペアリング機能自体は他社製マウスにも見られるものですが、MX Master 3Sの真価はその先にあります。
それが、「Logicool Flow」という機能の存在です。
Logicool Flowに対応した本製品では、ペアリングしている複数のPCそれぞれに「Logi Options+」をインストールすることで、まるで1台のPCのようにカーソルを横断的に移動させることが可能になります。
さらに驚くべきは、デバイス間でのファイルやテキストのコピー&ペーストまでできてしまうという点。
私は普段、外出時はMacBook Pro、自宅ではWindowsデスクトップというように2台のPCを使い分けているのですが、画像などのファイルをクラウドやUSBを経由せずともコピペするだけで移動できるようになったのは、まさに革新と呼ぶにふさわしい体験でした。
異なるOS間でも物理的にデバイスを切り替えるのではなく、あくまで1つの操作環境として扱えるという感覚は、MX Master 3Sを始めとしたLogicool Flow対応デバイスだからこそ実現できるものです。
Logicool様、本当にありがとう…..
ただし注意点として、デバイス自体はiPadやスマートフォン等ともBluetoothでペアリング可能ですが、「Logi Options+」はWindowsおよびmacOSにのみ対応しています。
そのため、Logicool Flowの機能を使用できるのはWindowsとmacOS間に限られる点にはご注意ください。
豊富なカスタマイズ性、ジェスチャボタンの恩恵
サムホイールの説明の際にLogi Options+について軽く触れましたが、MX Master 3Sはユーザーの操作スタイルに合わせて自在にカスタマイズできる柔軟さを備えており、ユーザー一人ひとりの使い方に寄り添ってくれる点も大きな魅力です。
Logi Options+を使うと、以下の項目がカスタマイズ可能です。
Logi Options+の項目一覧
- ボタンの割り当て操作の変更
- スクロール操作やポインタ速度の変更
- アプリケーション毎の操作カスタマイズ
- Logicool Flowの設定
- マウスのファームウェア更新
- 設定のバックアップ・復元・初期化

MX Master 3Sでは、トラッキングセンサーの上限が従来の4,000DPIから8,000DPIへと倍増し、より高速なカーソル操作が可能になりました。
正直なところ、4,000DPIでも日常使いでは十分すぎるほどスムーズだったため、普段使いで恩恵を受ける場面は少ないかもしれません。
とはいえ、FPSゲームのように素早いマウス操作が求められる場面や、超高解像度ディスプレイでの作業など、ニッチな用途にもしっかり対応している点は、抜かりのない仕上がりと言えるでしょう。
実際に私自身、自宅では43インチの大型モニターを使用して作業しているため、広い画面でもスムーズに操作できるよう改善されたのは嬉しいポイントでした。

また、MX Master 3Sには、親指が触れる位置に「ジェスチャボタン」が搭載されています。
上の画像のとおり、ジェスチャボタンを押しながらマウスを上下左右に動かすことで4つの動作、さらにボタンの押下単体でも1つの動作が割り当て可能となっており、合計5つの操作をジェスチャボタンに集約できます。
私自身、作業時に仮想デスクトップを複数使い分けているため、左右のジェスチャに仮想デスクトップの切り替えを割り当てることで、ショートカットキーを押さずともデスクトップ間を自在に移動できるのは非常に快適です。
また、Chromeでのブラウジング時には、ボタン押下に「タブを閉じる」操作を設定しており、こちらも快適なネットサーフィンに欠かせない存在になっております。
このように、ユーザーの用途や作業スタイルに合わせて細かくカスタマイズできるMX Master 3Sは、まさに“ユーザーに寄り添ってくれる”存在です。
最初は設定に少し戸惑うかもしれませんが、自分に最適なカスタマイズを一度味わってしまうと、もう他のマウスには戻れなくなってしまうでしょう。
実際に使ってみて気になったデメリット
さて、ここまで絶賛してきたMX Master 3Sですが、実は微細ながら気になる点もありました。
長く使っているからこそ見えてきた部分として、いくつかご紹介します。
ゲーム用途にはちょっと重たいかも?
MX Master 3Sは重量が約141gと、マウスとしてはやや重めの部類に入ります。
長時間の作業において疲れを感じるほどではないものの、素早いマウス操作が求められるFPSゲームなどにはあまり適していません。
以下に、Logicoolの他の売れ筋マウスとの比較を載せておきます。
| MX Master 3S | MX Anywhere 3S | Lift | G502 X LIGHTSPEED | PRO X SUPERLIGHT 2 | |
|---|---|---|---|---|---|
| イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 重量 | 141g | 99g | 125g | 102g | 60g |
実際、一般的なゲーミングマウスの重量は100g前後で、特にFPS向けの軽量モデルでは70~80gほどのものが主流です。
この差は、エイムのしやすさや操作の俊敏性に直結するため、特に反応速度が重要となるタイトルでは不利に感じるかもしれません。
もちろん、シミュレーションゲーム等のカジュアルゲームなど、快適さを重視するジャンルであれば問題なく使用できますが、本製品をゲーム用途で検討している方は、自分が主にプレイするジャンルとの相性を確認したうえで購入するのが良いでしょう。
携帯性にはやや難あり

MX Master 3Sはサイズが「高さ124.9mm × 幅84.3mm × 奥行き51mm」と、一般的なマウスと比べるとやや大ぶりです。
そのため、カバンやポーチにサッと入れて持ち運ぶには少し嵩張る印象があり、携帯性という点ではやや不向きです。
ただ、場所を選ばずに快適な操作性を求める方には、MX Master 3Sの操作感をそのままコンパクトにしたようなモデル「Logicool MX Anywhere 3S」もオススメです。
よりコンパクトなサイズ感ながらも、1秒間に1000行の高速スクロールや、Easy-Switchによる最大3台のデバイス切り替えなど、MX Master 3Sの主要な機能をしっかりと引き継いでいます。
それでもなお、MX Master 3Sの唯一無二の快適さは捨てがたく、私自身も嵩張ることを承知の上で、持ち運んで使うことがあるほどです。
一度この握り心地と操作性に慣れてしまうと、他のマウスでは物足りなさを感じてしまいます。
まとめ

ということで、Logicoolのハイエンドマウス「MX Master 3S」のレビューでした。
現在(2025年4月12日時点)での定価は、MX Master 3S公式サイトでは18,590円(税込)と、1,000円台から選べるマウスの中ではかなり高価な部類に入ります。
しかし、それもそのはず。最上位モデルとしての性能と快適性は、まさに価格に見合うだけの価値を感じさせてくれました。
私自身、複数台のパソコンを使い分けたり、日々長時間の作業を行う中で、このマウスの持つ多機能性と快適さに助けられています。
使い始めて数か月が経った今では、もはや手放せない存在となり、完全にMX Master 3Sの虜です。
製品名に“Master”と冠されている通り、これはまさに「マウスの頂点」と言っても過言ではない完成度。
多くのプロフェッショナルが愛用するのも納得の製品です。
本製品に少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度その快適さを体感してみてはいかがでしょうか。
思い切って手にしてみれば、きっと「もっと早く使っていればよかった」と感じるはずです。

- マウスとして究極の握り心地
- 癖になるクリック感
- 複数デバイス間の連携機能
- 豊富なカスタマイズ性
- 2つのホイールの完成度の高さ
- サイズが大きく、持ち運びには不向き
- マウスとしては高価な部類








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