POCOシリーズは「コスパの高さ」で注目を集めてきましたが、今回のX7 Proも例に漏れず、ミドルレンジ帯ながらハイエンドに迫る性能を備えています。本記事では開封から実際の使用感、他機種との比較まで、徹底的にレビューしていきます。
開封・同封アクセサリー
まず開封体験から、箱は本機のイメージカラーとなる黒と黄色を基調としたカラーリングで配色的にはトラロープのような警戒色になるのですが不思議とダサさを感じないシンプルかつ洗練されたデザインです。 本体は私は黒を選んだのですが黒単一ではなく、質感の違うツートンデザインでオシャレです。

本体には初めから画面の保護フィルムが貼ってあります。液晶面での指紋認証に影響が出ないようフィルムを追加で貼る必要はないのがありがたいところ。
本体のほかに、90W対応のUSB給電ポートとUSB-A to Cケーブルが付属しています。POCO X7 Proの急速充電性能をフルに活用できる構成です。他にもの黒色のソフトケースとSIMピンが同梱。最近のスマホではケースが付属しないことも多い中、最初から最低限のアクセサリーが揃っているのもユーザーにとってありがたいポイントです。

スペック
| SoC | Dimensity 8400-Ultra CPU:オクタスコアCPU、最大3.25GHz GPU:Mali-G720 Antutuスコア 約170万 |
| ストレージ | 8GB+256GB or 12GB+512GB |
| ディスプレイ | 6.67インチCrystalRes AMOLEDディスプレイ |
| バッテリー | 6000mAh |
| OS | Xiaomi HyperOS 2 |
| SIMスロット | デュアル nano SIMスロット |
サイズ感、重み
| 高さ | 160.75mm |
| 幅 | 75.24mm |
| 厚さ | 8.29mm(プラスチック)/8.43mm(PU) |
| 重量 | 195g(プラスチック)/198g(PU) |
サイズとしてはandroidの低価格帯にしては大きめでGoogle pixel 6aよりも一周り大きいサイズ感です。厚みは8.5mm以下でポケットに入れても膨らみが目立つことはなく持ち運びしやすいのがgood。重量もキッチンスケールで測ったところ198.8gと多少の個体差はあるようですが十分軽いと言っていいでしょう。しかし、内部レイアウトの関係か重心が完全に中心部にあるわけではないため手に持った時に荷重の偏りを感じます。
使用感
ディスプレイの体験
CrystalRes AMOLEDディスプレイは120Hzリフレッシュレートに対応。SNSスクロールやブラウジングの際に残像感が少なく、とても滑らかに動きます。最大輝度は1800nitsに達し、屋外の直射日光下でも視認性は十分。発色はやや鮮やか寄りで、動画や写真の閲覧時に華やかに見える傾向があります。色温度調整も可能で、目に優しい表示モードが用意されているのも好印象です。
ゲーム性能
低価格帯Androidで最も気になる点はゲームなどの高負荷アプリがどの程度扱えるかではないでしょうか。POCO X7 Proで試してみたところ、「原神」を最高画質設定で遊んでもフィールドであれば安定して30fpsは出ていました。他に、リズムゲームを遊んだところ、3DMVを付けた状態でも遅延やラグを感じずプレイできました。50000円付近で購入できるスマートフォンにしては十分に快適にプレイできます。また、ストレージもシステムファイルとOSなどを差し引いても256GB-30GB=226GB以上はあるため大容量なゲームを複数入れても問題ないのはうれしいところ。
デュアルスピーカーによる音楽体験
デュアルスピーカー搭載でDolby Atmosに対応しているためステレオでの音楽視聴でも快適です。手持ちのWav音源でPCからヘッドフォンで聞いた場合と聞き比べても味わいの違いこそあれど音のチープさなどの違和感はありませんでした。
Dolby Atmosは切替可能でコントロールセンターに切り替えスイッチを用意しておくと使いやすいです。
カメラ機能
「安いアンドロイドはカメラ性能が悪い」そういったイメージを持たれている方も、本機を触れてみると認識が変わるかもしれません。というより私自身がそうでした。スマホにカメラ性能は必要ないと考えていたのですが本機の撮影体験はカメラに興味のない自分でも非常に楽しく感じました。
本機はOIS搭載の5000万画素メインカメラ、800万画素超広角カメラ、4K動画対応のリアカメラに加え、2000画素のフロントカメラ(インカメラ)を持ちます。
メインカメラについて公称値で言うとiPhone 15の画素数が4800万画素であるため、それを上回る画素数を有しています。ズーム可能範囲は0.6から2倍までとなっており、デジタルズームを用いれば4倍まで撮影が可能です。超広角カメラは800万画素とiPhoneで初めて超広角が採用されたiPhone 11の1200万画素を下回っていますが超広角カメラでの撮影をしない場合には問題ありません。動画撮影ではOISによる手ブレ補正が優秀で、歩きながらでも安定した映像を残せます。
以下は特にモードなどの設定をせずに取って出しの画像になります。


料理の写真は鮮やかなカラーバランスによりおいしそうに見えます。
夕方の写真も問題なくきれいに撮影できています。

夜間ではこのように写ります。フラッシュを焚かないでもある程度きれいに撮影できます。

カメラを使用していて感じたのはディスプレイの性能も相まって実物よりもくっきりした彩度の写真に感じます。特に、日没付近に撮影した画像はかなり採光できており現実よりも明るいような絵作りをしています。この辺りは好みも大きいと思いますが、特に設定を調整せずともSNS映えするような画像が撮影できるのでスマホカメラとしての求められる性能を意識した調整なのかなと感じました。
バッテリー性能
バッテリー持ちについてですが、YoutubeやYoutube musicを垂れ流し続けて8時間で47%消費しました。私は野外でスマホを見るタイミングが多いので画面の明るさは最大に近いのですが、十分持ってくれたと思います。ゲームでのバッテリー持ちでは原神を最高設定で1時間プレイしたところ10%以下の消費でしたまた、90Wでの急速充電はまさに急速といったところで、70%から100%充電になるまでを計測したところ19分半程度、おおよそ40秒で1パーセントほど充電できており、夜寝る前に充電をし忘れても朝家を出る前には十分充電できる安心感があります。さらに設定で充電速度をトップスピードにすることもでき、さらに高速での充電も可能などバッテリー面に関しては価格帯に反して充実したオプションです。
他機種との比較
同価格帯のGoogle Pixel 7aと比較すると、POCO X7 Proはバッテリー容量で約1500mAh多く、バッテリーのスペックでは明らかに優秀です。一方でPixel 7aはFelica対応やソフトウェアサポートの安心感で上回ります。iPhone SE(第3世代)と比べると、POCO X7 Proはディスプレイサイズやバッテリーで圧倒。反対にiPhoneは処理性能の高さとエコシステムの利便性が魅力となります。
結論として、コストパフォーマンス重視ならPOCO X7 Pro、利便性や長期サポート重視ならPixelやiPhoneという選び分けになります。
UI/OSの特徴
ユーザーインターフェースの感覚としてはiOSとAndroid系列のいいとこ取りであると感じました。iOSのような使っているとどんどんなじんでくる感覚的な面とAndroid特有のカスタマイズ性と多彩な便利機能の両方を兼ね備えており、iPhoneユーザーが触っても、Androidユーザーが触ってもある程度好感触を覚えると思います。
HyperOS 2は独特な部分もありますが、便利な機能も多数搭載されています。たとえば「フローティングウィンドウ」ではアプリを小窓表示して同時操作が可能。ゲームしながらチャット返信するなどのマルチタスクがスムーズです。

また、標準で画面録画が可能で、ワンタップで開始できます。UIに慣れるまで少し時間は必要ですが、カスタマイズ性は高く、上級者にはむしろ魅力的に映るでしょう。
メリット・デメリット
メリット
- とにかく安価
- 想像以上に使い心地の良いUI
デメリット
- 日本でのユーザーが少ないためか細かい設定などをネットで検索しても情報が乏しい
- プリインストールのアプリの通知が多く煩わしい
- Felica(おサイフケータイ)非対応
- タスクキルの際にGeminiを起動してしまう
- 壁紙やアラームの設定の際に「テーマ」というアプリのストアを経由する
- カメラアプリにQRスキャン機能がなく別アプリを起動する必要がある
- DND(ナイトモード)でも急速充電が作動し発熱が不安
- レンズが出っ張っているため置いた際に多少のグラつきがある
- ワイヤレス充電非対応
- サードパーティ製ランチャー(Nova Launcherなど)の場合、フルスクリーンジェスチャー非対応
- マイナポータルを公式にサポートしていない
特にFelica非対応なのは人によっては痛いポイント。通学・通勤にモバイルsuicaなどを使用したい人には選択肢から外れてしまうでしょう。他にもワイヤレス充電が非対応なため、QiやMagsafe環境が整っている人からすると厳しいものがあるかもしれません。また、フルスクリーンジェスチャー非対応なため、サードパーティ製ランチャーを使用するユーザーにも向いていませんね。
まとめ
POCO X7 Proは5万円以下という価格帯ながら、
- 高性能なDimensity 8400-Ultra搭載
- 大容量6000mAhバッテリーと90W急速充電
- 高精細かつ明るいAMOLEDディスプレイ
- OIS搭載5000万画素カメラ
を兼ね備えた、破格の一台です。
もちろんFelica非対応や独特のUIなど、日本市場では好みが分かれる部分もあります。しかし「ゲームも動画も快適に楽しみたいが、ハイエンド機に10万円は出せない」というユーザーにとって、本機はベストな選択肢となるでしょう。
総じて、POCO X7 Proは“コスパ最強クラス”のミドルレンジスマホとして、おすすめできる一台です。

個人的には今使っている機種が最低限動くならFelicaを使用する目的でサブとして確保しておくのが良いと思います。私の場合はpixel 6aのバッテリー異常を理由に本機を購入しましたが、バッテリー以外に問題はないためサブ端末として運用することで本機の欠点をおおよそカバーできています。










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